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【障害ある子の将来設計】把握していますか?障害ある子の4つの小学校進路 -書籍「特別支援が必要な子どもの進路の話」9

特別支援が必要な子どもの進路の話 その他
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このシリーズではでは、障害者の進路について解説した書籍「特別支援が必要な子どもの進路の話」についてグッと要約してお話します。

知的障害・発達障害のお子さんを持つ親御さんはぜひご参考ください。

この記事では、障害ある子に向けた小学校進路についてお話します。

小学校の進路は大きく2つ、細分化すると5つあります。

それぞれの特徴を把握してお子さんにあった進路を検討しましょう。


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はじめに

どうも!きちほーしです!

今回も障害者の進路について解説した書籍「特別支援が必要な子どもの進路の話」についてお話します。

このシリーズでは、書籍の中できちほーしが参考になると思ったところをピックアップし、要約して紹介します。

今回小学校の進路についてです。

小学校の進路は通常の小学校と特別支援小学校があります。

以降、この記事では通常の小学校を普通校と称します

特別支援小学校は支援校と称します

普通校はさらに細分化して、特別支援学級と通常の学級、そして通級があります。

以降、この記事では通常の学級を普通級と称します

特別支援小学級は支援級と称します

それぞれの特徴を把握してお子さんにあった進路を検討しましょう。

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支援校ってどんなの?

ここでは支援校でどんな感じなのかお話したいと思います。

支援校は「子どもが自立して生きていくために必要な力を付けるところ」

支援校は「子どもが自立して生きていくために必要な力を付けるところ」です。

普通校に通うような子どもはほぼ自力で学習することが出来るのですが、支援校に通う子はそうではありません。

そのため支援校では「身辺自立」の訓練が中心になります。

例えば以下のことが一人でできるように訓練します。

  • 手洗い
  • 着替え
  • 食事
  • トイレでうんち

逆に国語や算数のような教科学習はあまり注力されないのです。

1年生の内は教科学習をしない場合がほとんどで、傍から見ているとただ遊んでいるだけのように見えます。

支援校で教科学習が始まるのは3年生くらいから

支援校では身辺自立の訓練が中心になるので、ちゃんと勉強が始まるのは3年生くらいからになります。

そこでようやくひらがなや算数など、小1の学習が始まるのです。

支援校の方が普通校より教員の質が良くて量も多い

支援校は1クラスの担任が二人

普通校は支援級でも原則担任は一人。

対して支援校は二人、場合によっては三人です。

支援校免許を持つ教員は支援校に集中している

筆者がある県で支援校免許(※)を持つ教員の数を調査したそうです。

(※)正しくは「特別支援学校教諭等免許状」と言います

その結果、普通校・支援校すべて合わせた教員数の3%が支援校勤務、2%が普通校勤務だったそうです。

学校の数は普通校の方が支援校よりもダンゼン多いでしょうから、支援校に免許持ち教員がいかに集中しているか想像できます。

実際どのくらい集中しているのか?

下の方にきちほーしの概算がありますのでご参考ください。

バスの送迎がある

本来なら子どもによる自力通学が望ましいですが、それができない子が多いのでバスの送迎が基本です。

ただし、将来的に就労する場合自力通勤が原則です。

最近は支援校でも自力通学を重視するようになってきています


普通校の支援ってどんなの?

普通校の選択肢は4つ

障害ある子が普通校に通う場合、大きな選択肢は2つあります。

普通級か支援級か。

支援級はさらに「知的学級」と「自閉・情緒学級」があります。

普通級はさらに「通級」をつける場合とそうでない場合があります。

まとめるとこんな感じです。

特別支援の程度概要
支援級:知的学級大(*1)教科学習(学年通りではなく本人の学力に合わせて進める)
ソーシャルスキルトレーニング(*2)
支援級:自閉・情緒学級中(*1)教科学習(学年通りに進める)
ソーシャルスキルトレーニング(*2)
普通級:通級あり小(*1)教科学習「普通級:通級なし」と同様
週に1~2時間だけ「通級」で個別指導を受ける
普通級:通級なしなし

(*1)特別支援の程度は「普通級:通級なし」の児童に比べて「大」「中」「小」としています。

(*2)ソーシャルスキルトレーニングとは、「列にちゃんと並ぶ」「負けてもあまり怒らないようにする」といった情緒面の課題に対する訓練です。

普通級へ転籍は小2から準備しよう

以前の記事でも触れましたが、普通級への転籍時期は小5を目標にすることを推奨しています。

障害ある子にとっては支援級よりも普通級の方がストレスが大きく、挫折する場合もあるからです。


小5でダメそうなら小6でリベンジすることもできます。

小5で転籍する場合でも小2の頃から準備することを推奨しています。

普通級でやっていけるように、学習や集団行動(掃除・給食・朝の会など)についていけるように小2の頃から訓練しておきましょう。


どんな子だと支援校に行った方がいいの?

支援校・普通校を決める「三大身辺自立」

筆者は支援校と普通校のどちらにするかを決めるポイントは以下の三大自立(*筆者の造語と思われます)としています。

  • トイレの自立
  • 食事の自立
  • 着替えの自立

十分な学力があっても「三大身辺自立」できないと普通校は難しい

支援級の先生は1人の子にかかりきりになれません。

そのため十分な学力がある子であっても「三大身辺自立」ができないら支援級は難しいのです。

それでも支援級に居れたい場合は親が世話係になることを要求されます

「三大身辺自立ができたら普通校」は飽くまでも原則

例えば以下の様な場合、身辺自立ができても普通校にいかないほうがいいケースもあります。

  • 先生の指導力に問題がある
  • より個別指導が必要な子がいて、わが子に支援がまわらない
  • 学校や他の保護者の理解が少ない

上のような理由で支援級に入ったものの十分な支援が受けられないことは多いようです。

これであれば支援校に入ったほうがまだマシでしょう。

その支援級に問題があるかどうかは見学するとわかります。

筆者によれば「保護者の勘はよく当たる」そうです。


(参考)支援校・普通校の免許持ち先生1人当り生徒数を概算してみた(*きちほーし調査)

計算好きのきちほーしがの生徒数を概算してみました。

支援校は免許持ち先生1人に対し生徒1.24人(令和元年)

支援校・支援級がひとまとまりになった資料がなかったのでまずは支援校です。

小中学合わせた数になりますが「日本の特別支援教育の状況について」によれば令和元年の特別支援が必要な生徒数は以下の通りです。

  • 支援校生徒 7.2万人(令和元年)

次に免許持ち教員の数です。

文科省の統計によると、支援校の小中等部の教員の8割前後が免許持ち教員だそうです。

令和元年は83%(57719人)、その前年度は79%(54810人)だったそうです。

まとめるとこんな感じです。

免許持ち先生5.8万人
生徒7.2万人
免許持ち先生1人当り生徒数1.24人
支援校の免許持ち先生1人あたり生徒数(令和元年)

これであれば免許持ち先生2人で3-4人の子どもを受け持つこともできそうですね。

普通校は免許持ち先生1人に対し生徒15.8人(平成26年)

普通校の資料は古いのしか見つかりませんでした。

平成26年(2015年)の資料によれば支援級・通級の生徒数と、免許持ち先生の数はこんな感じだそうです。

2015年
免許持ち先生1.71万人
支援級生徒18.7万人
通級生徒8.4万人
免許持ち先生1人当り生徒数15.8人
支援級・通級の免許持ち先生1人あたり生徒数(令和元年)

15.8人は支援校と比べれば支援校よりも全然多く、逆に生徒一人当たりの先生の数が全然少ないですね。

ですが普通級に比べれば全然多いでしょう。

おわりに

いかがだったでしょうか?

この記事では、障害ある子のための小学校の進路についてお話しました。

内容をまとめるとこんな感じです。

  • 支援校
    • 子どもが自立して生きていくために必要な力を付けるところ
    • 教科学習より身辺自立の訓練を重視
    • 3年生で1年生の勉強がスタート
    • 支援校免許を持つ教員は支援校に集中している
  • 普通校
    • 一般的に特別支援の程度が大きい順に下記のようなクラスにします
      支援級「知的学級」>支援級「自閉・情緒学級」>普通級「通級あり」>普通級「通級なし」
    • 普通級への転籍時期は小5を目標にすることがオススメ
      学習や集団行動についていけるよう小2から準備しよう
  • どんな子が支援校に行ったほうがいいか?
    • トイレの自立、食事の自立、着替えの自立のどれかに難がある場合は支援校がよさそうです。

ではまた!

(参考)書籍概要

特別支援が必要な子どもの進路の話 [ 山内 康彦 ]

価格:1,650円
(2022/4/22 13:31時点)

タイトル

特別支援教育が専門の学校心理士だから知っている 特別支援が必要な子どもの進路の話

著者

山内 康彦

概要

特別な支援が必要な子どもたちは、どう生きていくべきか。小学校や中学校を卒業すれば、それで終わりではない。長い人生を自立して生きていくためには、進路について、なるべく早い段階から考えていく必要がある。
それには何が必要か。特別支援教育が専門の学校心理士である著者が、子どもたちの進路についての方策を具体的に説明する。

目次

第1章 18歳の出口から今の進路や療育を考える

第2章 中学校時代から高校までの進路を考える

第3章 小学校時代から中学校までの進路を考える

第4章 幼・保育園時代から小学までの進路を考える

第5章 未就学期に考えておくこと・取り組んでおくこと

第6章 子どもたちに学力と社会性を身につけさせる工夫(療育教材の紹介)

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